社会福祉法人聖森会の設立は、1973年4月、本町保育園の事業認可による開園に遡ることができ、概ね半世紀にも亘る歴史があります。
創業は、南森和子氏(初代理事長)の社会福祉事業への理解と熱意に基づく、寝屋川市本町の私有地並びに資金の提供に依り成就されました。
太陽が降り注ぐ四季の自然に囲まれた園庭に恵まれ、平屋建ての当時の園舎はとてものびやかで温かい感じのする保育園でした。
晩秋の夕暮れには、ポッカリ月影が浮かんで親と子の影法師が家路を急ぐ姿は保育園ならでは、と回想されます。
恵まれた自然環境を生かし、望まれる子ども像としては、元気で明るく思いやりのある子ども、進んで生活に取り組むことができ、豊かな情緒と感受性を持ちつつ探求心のある子ども…
そのような子育て像を描きながら保育・子育て支援に取り組んできました。
1999年には新しい園舎に建て替え、乳児保育の充実と 一時預かり保育、地域交流事業を取り入れ今日に至っています。(定員、開設当初90名、現在110名) 人口の急増を伴う時代の進展を背景に、保育園を必要とする方々が毎日のように園を訪ねて来られ、保育園の需要が益々増大する中で、1975年、大阪府と協議の結果、 当時はコスモスの花が咲き乱れる、寝屋川市国松町の小高い丘の上に30名定員で3歳児までの小規模保育園を新しく開園し、これも現在に至っています。
一方、時代の進展とともに、民間の社会福祉法人が寝屋川市内の障がいを持つ方々の生活、労働支援とどのような関わりを持つことができるか?
という課題に面する機会を得ることができました。 (当時、寝屋川市では知的障がいを持つ方々の支援学校や施設があり、そのような分野での取り組みが重視されていました)
そういった中で、支援学校を卒業された方々、あるいは公的な施設を出られた方々の、地域におけるその後の生活・労働支援の場(施設等)が熱望されていました。
このような状況に対し、社会福祉法人聖森会理事会が検討した結果、1991年7月に、寝屋川市秦町の地に、大阪府の認可を受けた市内初の「知的障がい者通所授産施設・はたのさと」を開所する運びとなりました。
さらに、1996年4月には、障がいの程度がより重いと考えられる方々を通所対象とする「知的障がい者通所更生施設・かわかつのさと」を開所しました。
(これら施設の開所に際しても、同様に南森氏の私有地提供等を受けました)
両施設は、それぞれ、「障がい福祉サービス 就労継続B型・生活介護事業所」、「障がい福祉サービス 生活介護事業所」として現在に至っています。
その後、社会情勢の変化に伴い公立保育所の民営化が進展する中で、1954年9月に寝屋川市立保育所として市内木田町の地に産声を上げ、長い伝統をもつ「たちばな保育所」が、 2010年4月に社会福祉法人聖森会に移管され、2年半後に鉄筋コンクリート2階建てで、園舎を新築し、広い運動場と寝屋川市駅に近いという利便性を併せ持つ「たちばなこども園」(定員156名)として現在に至っています。
以上の歴史が示しますように、社会福祉法人聖森会は、隣人愛に根ざした博愛の精神を基調とし、時代の状況に適応した社会福祉施設を営む法人としてあり、 また、将来の展望を示す眼差しを持ちながら職員にとっても働きがいのある職場を目指した運営に取り組む法人です。
また、上述の「障がい福祉サービス事業所」の開所準備の一環として開催したチャリティーコンサート(バイオリン演奏者:高橋満保子氏、開催場所:寝屋川市民会館)をはじめ、各施設で開催される地域交流事業に示されますように地域の文化事業等への、積極的な地域貢献活動も重視しています。
1973年4月 (昭和48年) |
本町保育園を設立 |
1975年6月 (昭和50年) |
国松保育園を設立 |
1991年7月 (平成3年) |
知的障がい者通所授産施設「はたのさと」を設立 |
1996年4月 (平成8年) |
知的障がい者通所更生施設「かわかつのさと」を設立 |
2006年9月 (平成18年) |
知的障がい者通所授産施設(小規模)「ねやもっく共同作業所」を同一法人下に |
2008年4月 (平成20年) |
かわかつのさとが障がい福祉サービス事業所へと事業変更 |
2008年10月 (平成20年) |
はたのさと 及び ねやもっく が障がい福祉サービス事業所へと事業変更 |
2010年4月 (平成22年) |
寝屋川市立たちばな保育所の民営化に伴い寝屋川市から移管 「たちばな保育園」として開設 |
2017年4月 (平成29年) |
本町保育園が保育所から幼保連携型認定こども園に移行 本町こども園」に改称 |
2019年4月 (平成31年) |
たちばな保育園が保育所から幼保連携型こども園に移行 「たちばなこども園」に改称 |
■定款